日本伝統の

宮大工という職業について

宮大工とは、神社仏閣の建築を手掛けるひとのことです。宮大工は建築のみならず補修もおこないます。渡り大工とも呼ばれているこの職業は、以前までは日本全国に数百人はいましたが、現在はその数も減少傾向にあり、今ではその後継者は約100人以下となっています。 日本の伝統技法である宮大工になるには、特別な資格はいりません。現場で培う技術を習得することが大事なのです。ですから、宮大工を志すひとはまず神社仏閣の建築にたずさわっている工務店に就職することがその一歩となります。 またもつひとつの方法としては、通常の大工として働いてその後、あるていど知識や技術そして経験を得てから宮大工の修行をはじめるといったケースもあります。

日本が誇る巧みな技術

宮大工という職業は、伝統建築専門であることから特殊な技術が必要とされます。神社仏閣などの建物は、一般の建築法とは異なります。釘を使わない「木組み」と呼ばれる日本独自の工法でおこなわれています。これは、古来より伝わるものです。 宮大工は「ヤリガンナ」という特殊な道具を用いて建築や修正をおこなっています。それには、日本の伝統建築物が特徴ある形をしているからです。屋根をはじめ、柱や梁は複雑な形をしていることが多く、また曲線が多いことから高い技術が必要となるのです。 そのほかにも、その土地の地質や使用する木材などの知識も要します。宮大工は、重要文化財を扱う仕事なので文化や歴史に対しての知識も求められます。